「賃貸アパートの老朽化対策や空室対策として窓リフォームをしたいけれど、費用が気になる……」
「東京都の助成金と国の補助金があるらしいけれど、これらは併用できるの?」
このような疑問をお持ちの賃貸オーナー様からの相談が増えてきています。
結論からお伝えすると、東京都の助成制度と国の補助金制度は、条件を満たせば「併用可能」です。正しく組み合わせることで、窓リフォームにかかる自己負担を大幅に減らせる可能性があります。
賃貸アパートにおける窓リフォーム補助金の併用ルール、使える制度の概要、賢く活用するためのポイントを順番に解説します。
なぜ併用できる?国と東京都の補助金併用ルール
原則として、国の財源を用いた補助金同士を同じ工事箇所で重複受給することはできません。しかし、東京都が独自予算で実施している助成事業であれば、国の補助金と併用することが認められています。
ただし、併用する際には絶対に押さえておくべき「鉄則」があります。
⚠️ 補助金併用の重要ルール
- 実費(工事費用)を超えて受け取ることはできない
国と東京都の合計補助額が、実際の工事費用を上回る設定は不可となります。 - 同一箇所・同一製品の二重申請ルールに注意する
制度ごとに算定方法(定額補助や実費に対する補助割合など)が異なります。東京都の算定時に「国の補助金額を引いた残額に対して計算する」等の規定が設けられているため、事前の正確な試算が欠かせません。
賃貸アパート窓リフォームで使える主な補助金・助成金
2026年現在、東京都内の賃貸アパートで窓の断熱改修を行う際に活用できる代表的な制度は以下の2つです。
| 項目 | 国:「先進的窓リノベ2026事業」 | 東京都:「賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業」等 |
| 主導組織 | 環境省・経済産業省・国土交通省 | 東京都(クール・ネット東京) |
| 主な対象 | 内窓設置・外窓交換・ガラス交換など | 高断熱窓・高断熱ドア・断熱材改修など |
| 補助・助成方式 | 製品性能やサイズに応じた定額補助(上限100万円/戸) | 対象経費の2/3相当など(上限30万円/戸) |
| 申請の性質 | 登録事業者を介した工事後の完了後申請 | 都への事前申込が必要な制度が多い |
※制度内容や公募期間は予算上限に達し次第終了となる場合があります。また、賃貸集合住宅向けに特化した加算措置や優遇制度が用意されている場合もありますので、最新情報のチェックが必要です。
賃貸アパートで窓リフォームを実施する3つのメリット
補助金を活用して窓の断熱化(二重窓・内窓設置や高断熱サッシへの交換)を行うことは、単なる修繕にとどまらない大きなメリットをもたらします。
1. 空室対策と退去率の低下(入居者満足度アップ)
「夏暑く、冬寒い」「結露でカビが発生する」「外の騒音が気になる」といったお悩みは、入居者の満足度を下げる大きな原因です。窓の断熱性を高めることで室温が安定し、防音効果や結露抑止にも貢献するため、長期入居につながります。
2. 物件価値(資産価値)の向上
省エネ性能が高い賃貸物件は、ポータルサイトでのアピールポイントになり、競合物件との差別化を図れます。光熱費を抑えられるメリットを訴求することで、家賃の下落を防ぎやすくなります。
3. 工事費の大幅な削減
補助金の活用により、実質的な施工負担を抑えることができます。浮いた予算で玄関ドアの断熱化や他の修繕を合わせて進めることも可能です。
補助金を併用してお得に工事を進める失敗しない手順
国と自治体の補助金をスムーズに併用するためには、「申請の順番」が極めて重要です。
【ステップ1】登録・対応事業者へ相談
▼ 国の補助金(先進的窓リノベ)登録事業者であることを確認
【ステップ2】見積作成と対象製品の確認
▼ 国と東京都の両方の補助対象製品・グレードを満たす仕様を選定
【ステップ3】東京都への事前申込手続き
▼ ※契約前の事前申込が必要な制度があるため、必ず着工・契約前に確認!
【ステップ4】工事契約・着工・完了
▼ 施工前・施工後の写真撮影(必須)
【ステップ5】完了報告・交付申請手続き
▼ 国と都への申請を行い、確定後に補助金を受領
手順を誤ると「事前申請を行っていなかったため東京都の助成金が対象外になった」といったトラブルに繋がるため、補助金申請の実績が豊富な施工会社へ相談することをお勧めします。
正しい知識と適切な事業者選びで最大の補助効果を
賃貸アパートの窓リフォームにおいて、「東京都」の助成金と「国」の「補助金」を「併用」することは、費用負担を抑えて物件価値を高める選択肢です。
予算上限に達した時点で申請受付が終了となるケースも多いため、所有物件での活用をご検討のオーナー様は、早めに診断や見積もり依頼を進めることをおすすめします。
【関連リンク】






